今日の月齢は2.7。
繊細な三日月の姿で、月が夜空に再び姿を見せ始める頃。

そして月は今日も蟹座のエリアに。
蟹座は、愛情を育み癒しと安心感を与える「家庭」の象徴。

疲れ果てた時、いつでも帰ることができる。
すべての警戒を解いて、完全な素の状態でくつろぐことができる。

誰もが必要とする、そんな理想の場としての家庭。
でもそこは、近しい人同士の感情が濃密に交差する閉ざされた場。

それだけに、複雑な捻じれや歪みも生じがち。
外からは決して見えない小さな歪みが、時に私たちの心に深いキズを残すことも。

誰もが「理想の家庭」を築きたいと憧れるからこそ。
その理想像はテンプレート化され、幸福で温かな家庭のイメージとして量産されます。

そして多くの人が、その作り上げられた理想像に近づけば、家族の誰もが幸せになれると信じる。
必要なモノを与え、家族の素敵なライフスタイルを追い求める。

でも、蟹座にとって大切な愛情や感情は、とても繊細なもの。
そうやって体裁を整えるだけでは、決して豊かに育むことができません。

人が羨むような理想の家庭でも。
本当に満たされるべきモノが満たされているかは別問題。

蟹座の愛情は、自分自身が満たされていれば自然と周囲にも溢れ出すもの。
それが家族にとっても何より大切であることを、蟹座は知っています。