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新月と満月の「ボイドタイム」とは…

「ボイドタイム」という言葉、聞いたことがありますか?

ボイドタイムについて「知ってる!」という方は、西洋占星術をきちんと勉強された方か、「新月の願い事」の方法をすでに詳しくご存知の方でしょう。
新月や満月くらいはかろうじて意識することはあっても、「ボイドタイム」なんて意識しないし、そもそもボイドタイムが何か知らない、そんな言葉聞いたこともない…とうい方の方が圧倒的に多いと思います。
ただ「ボイドタイム」というものは、月が私たちに与えてくれる力やその影響について深く知っていくと、必ずどこかで行き当たるものであることも事実です。

で、「ボイドタイム」って結局何なの?

「ボイドタイム」の「ボイド(void)」とは「何もない」「無効の」といった意味を持つ言葉。
つまり「ボイドタイム」とは「無効の時間」「空白の時間」といった意味で、「月の力が発揮されない時間」「月の力が無効になる時間」を指します。
なぜボイドタイムには月の力が失われてしまうかというと、月がどの星座の影響も受けないから。
西洋占星術では、月が他の惑星との間で形作る角度のことを「アスペクト」と呼び、このアスペクトも様々な物事に影響を与える要素として重視されます。
ボイドタイムとは、月がどの惑星とも特定の「アスペクト」を形成しない時間のこと。

アスペクトとか、専門的なことはわからなくて大丈夫

「特定のアスペクトを形成しない」ってどういう意味…?と思われるでしょうが、ここまで詳しく理解するには、占星術の専門的な知識が必要になってきます。
西洋占星術の世界に興味がある方は、ぜひ専門の書籍やサイトをあたってみてください。
アスペクトについては必ず詳しく説明されているはずです。
ここでは、私たちの日常生活に月のボイドタイムがどんな影響を与えうるのか、という実際的なポイントに絞って進めていきたいと思います。

ボイドタイムにはなぜ月の力がなくなる?

「月の力が無効になる」とは一体どういうことでしょう。
物理的に月が地球に及ぼす引力が消えてしまう、といったことではもちろんありません。
これも詳しく説明しようとすると、占星術の専門領域に立ち入らざるを得ないので、ごく簡単に解釈しておいてください。
すなわち「月が他の惑星と意味のある角度をとっていないために、本来月を通じて私たちに届けられるはずの惑星の力が遮断されてしまう」ということです。
これによって月はいつもの影響力を失ってしまうのです。

ボイドタイムが及ぼす具体的な影響は?

では、このボイドタイムは私たちの生活に、具体的にどんな影響を及ぼすのでしょう。
ボイドタイムは「魔の時間帯」などというちょっと怖い別名で呼ばれることもあります。
それは、この時間帯には「感情のコントロールがしづらい」「集中力や思考力が落ちる」「コミュニケーションがうまくいかない」「物事がスムーズに進まない」などの事態が起きやすい、と考えられているのです。
ボイドタイムの間は意志の疎通がうまくいかないため、レーガン元大統領はこの時間帯に会議を行うことを避けていたとか。
日本でも古くから、戦のタイミングはボイドタイム(とは呼ばなかったでしょうが)を避けていたとも言われます。

ボイドタイムをいちいち恐れる必要はない

ではボイドタイムには何もしない方がいいのか…というと、実際のところそうでもありません。
月のボイドタイムというのは一ヵ月に12から13回以上、だいたい2日に一度くらいの頻度で発生するのです。
ボイドタイムが続く時間は通常数時間ですが、その長さはまちまちで、長いときは24時間以上に及ぶことも。
こんなにしょっちゅう発生するボイドタイムの度に、何もかもストップしていたのでは日常生活が立ちゆきません。
第一、毎回「またボイドタイムだ!」とビクビクしていてはそれ自体がストレスになってしまいます。

ボイドタイムを気にし過ぎるのは逆効果!

月の力というのは味方につけるべきもので、恐れて過ごすものではありません。
ただ、結婚など人生の節目となるような重要な契約に関わること、人生を左右するような大事な決定は、可能であればボイドタイムを避けるとよいかもしれません。
その場合も、「この時間帯は魔の時間帯だから…」と恐れて避けるというよりも、それ以外の時間の月の力を借りるつもりで、前向きにスケジュールを決定することをおすすめします。
いずれにしても、気にしすぎるのは逆効果。
そもそもボイドタイムなんてよくわからないモノ、気にしない…という人はそれでよいと思います。

新月と満月のボイドタイム

新月と満月は、月の力が高まる特別な日。
月のサイクルとその力を意識して暮らしている人の中には、このタイミングだけはボイドタイムが気になる…という人もいるようです。
あまり気にし過ぎるのはおすすめできませんが、せっかく新月や満月が強いエネルギーを与えてくれているのだから、それを最大限に活用したい!と考えるのも当然。
では、そのためには新月・満月のボイドタイムをどう捉え、具体的にどんな事に注意すればいいのでしょうか。

新月・満月のボイドタイムって具体的にいつ?

新月と満月のボイドタイムは、一般的に月が新月、満月を迎えた後の48時間以内に起こるボイドタイムを指します。
「今日は新月」と言っても、月は日付が変わった途端にカチッと新月を迎えるわけではありません。
もちろん満月も同じ。
新月や満月を迎える時間は毎回違いますから、あくまでその時間以降のボイドタイムが新月、満月のボイドタイムです。
「48時間以内」というのは、新月や満月の力を得られるのが、新月・満月を迎えてから48時間の間と考えられているからだと思われます。

ボイドタイムの発生しない新月・満月もある

既にご紹介したように、ボイドタイムは通常2から3日に一度の頻度で発生します。
そのため、新月・満月を迎えた時間から48時間(=2日)以内という範囲をとれば、たいていの新月・満月でボイドタイムが発生することになります。
が、タイミングによってはこの48時間がまったくボイドタイムと重ならないケースもあります。
つまり、ボイドタイムのない新月・満月もあるということです。

新月、満月のボイドタイムも「気にし過ぎない」が大切

では、新月と満月のボイドタイムには具体的にどんなことに注意すればいいのでしょうか。
大前提としては「ボイドタイムを気にし過ぎない」ということです。
実際、ボイドタイムに何かを行ったからといって何も悪影響はない、という人もいます。
ですから、何か注意するとすればあくまで「気になる人」限定です。
それも、「ボイドタイム恐ろしや」といった態度でビクビク避けるのではなく、あくまで「新月・満月のパワーに最大限あやかるために」という前向きな気持ちでボイドタイムを避けてください。

ボイドタイムの注意点 – 新月の場合 –

新月と満月のうち、特にボイドタイムを気にする人が多いのは新月の方でしょう。
新月は何かをスタートする力が高まるタイミング。
新しいプロジェクトや決断、小さな習慣のスタートなどを、気持ちも新たにこの日から始めるのは理にかなったことです。
ですから、ボイドタイムが気になる方は決断、何かのスタート、契約などの重要なアクションは避ければよいでしょう。
また「新月の願い事」もボイドタイムを避ける、という人も少なくないようです。
ただしこれも「気にする必要なし」とする人も多く、やはり自分の気持ち次第。
「新月の願い事」って何?という方はこちらをご覧ください。

ボイドタイムの注意点 – 満月の場合 –

満月のボイドタイムについても、「重要な行動は避ける」くらいの認識で問題ないでしょう。
満月は「収穫」「成果」などを獲得する力が高まるタイミング。
強気な姿勢で何らかの結果を手に入れるのに最適ですから、その力を借りて昇給や商談、ビジネスを拡大させるためのアクションを起こす好機です。
満月の力を意識してこれらのアクションを起こす場合、可能ならボイドタイムを避けてみるといいかもしれません。
スケジュールの都合がつかない、どうしても起こしたい行動が満月のボイドタイムと重なってしまう、という場合は繰り返しになりますが「気にしない」ことです。

ボイドタイム、そして月との上手な付き合い方

新月や満月など、月の力を意識するということは、「自分の小さな力を超えた大きな存在を意識する」ということです。
なんでもかんでも自分の意志でコントロールできるわけではないし、「こうじゃなきゃ」と信じ込んでいることが正しいわけでもない。
仕事や家事、子育てなどに一生懸命になればなるほど、目の前のことだけにとらわれて視野が狭くなってしまいがちです。
その視野をちょっと広げる、ちょっと謙虚な気持ちになることで自分の世界を広げる…。
そこが大切なポイントです。
なんでも月のせいにしてしまう、すべての判断を月に委ねてしまう、というのでは意味がありません。

自分でうまく自分をコントロールできない時があってもいい

ボイドタイムについても同じです。
どうもうまくいかない、自分で自分をうまくコントロールできない時がある…。
それはもしかすると、あなたの意志の力だけではどうしようもない力が働いている時かもしれません。
そんな時に、ちょっとボイドタイムという存在を思い出してみるのもいいでしょう。
「もしかしてこんなのも影響していたのかな…」と、ちょっと楽な気持ちになれればそれでOKです。

月の力は、依存したり恐れたりするものではない

だからと言って、うまくいかないことをすべてボイドタイムのせいにしてはいけません。
「ボイドタイムにはうまくいかないから」と過剰にボイドタイムを気にし始めると、それに引きずられることになります。
本来ならうまくいくはずのことまで、うまくいかないということになりかねません。
あなたの人生はあくまであなたのもの。
ただ、私たちが生まれてきて、今こうやって生かされている、というのは私たち自身の力だけによるものではありません。
月の力は、謙虚な気持ちでそれを思い出すために「借りる」もの。
必要以上に依存したり、恐れたりするものではないことを気に留めておきましょう。。


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